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インタラクティブARシアター 最先端の体験!

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2020.05.21

イノラボでは、登場人物や演出を実際の空間にオーバレイしリアルタイムに認識した人の動きに応じて映像を変化させ、まるでその場に入り込んでしまったかのような体験を提供する、劇場型のインタラクティブARシアター を開発し、「iArt」をグランフロント大阪にて展示をいたしました。

 

インタラクティブARシアターはたくさんの人数が一度に体験できるため、イベントなどの体験型コンテンツとしての可能性を秘めています。御殿山トラストシティで行われるイベントを発表の場とし、体験者の顔をとりこみ、体験者そっくりの妖精さんを召喚して一緒に遊ぶことができる「体験型インタラクション空間 Interractive AR Theater iArt」を開発し、展示しました。

 

澤畑 祥太

澤畑 祥太
UXデザインディレクター

増本 裕介

増本 裕介
AI教育サービスアーキテクト

野崎 和久

野崎 和久
イノベーション プロデューサー

体験型インタラクション空間 Interractive AR Theater iArt

登場人物や演出を実際の空間にオーバレイし、その場に入り込むことができる「iArt」を進化させるべく、企画メンバーではユーザー体験・テクノロジーの両方から調査、検討を開始しました。
iArtで使用するデプスセンサ―搭載カメラ、Microsoft Kinectを、従来は体験者の動きを取得することに使用していましたが、カメラに写っている物体の厚みが取得できることがわかっていました。そこで、体験者の顔の3Dデータを計測し、それを3Dモデルへ反映。まるで体験者の分身のような妖精さんを画面内に召喚し、妖精さんと一緒に遊ぶことができるコンテンツを開発しました。

 

 

妖精さんと遊ぶ、ユーザー体験の設計

妖精さんを召喚するためには、スクリーン上部に設置されているMicrosoft Kinectを一定時間見つめる必要があります。静止状態をキープすることで、顔写真や3Dデータがより高精度に取得可能になるからです。また、3Dデータの取得を始めるためのトリガーも必要になります。

 

今回のiArtでは妖精さんを召喚するという世界観を楽しんでいただくために、それらの必要な動作を、世界観に沿ったものに置き換えています。

 

「Microsoft Kinectを見る → Kinect付近に設置したお星さまを見る」

「3Dデータ取得開始のトリガー動作 → 妖精さんを召喚するためのお祈り」

 

召喚した妖精さんは、スクリーンの中で一緒に遊ぶだけなく、QRコードを介して、オリジナルのスマホアプリの中に持ち帰ることができます。自分にそっくりな妖精さんの様子を、いつでも楽しめるほか、カメラフレームの中に妖精さんを配置することができ、妖精さんといろいろな写真を撮影することができるなど、会場だけではない楽しさを提供しています。

 

季節ごとに増やしていきたい妖精さん

妖精さんはイチゴ、バナナと、桜の季節には桜もちの妖精さんを登場させました。夏、秋、冬のオリジナル妖精さんをチームメンバーとしては増やしていきたいと考えていますが、いろいろな事情でなかなか増やすことができません。展示の機会を増やして、妖精さんも増やしていきたいですね。

 

街づくりへの参加と最先端技術を触れるカタチに

イノラボは、街への最先端技術や体験デザインの実装を、テーマの一つとして取り組んでいます。季節をテーマにした最先端技術を活用した展示を通じて、地域の方々に実際に使っていただくことで、本当に求められる街づくりへの探究を進めています。