
情報プラットフォームでコラボレーション活性化
ソーシャルキャンパスプロジェクトは、アメリカCornell Universityとイスラエルの工科大学Technionが共同で立ち上げた大学院Cornell Techと、イノラボとの共同研究プロジェクト。2017年に新設されるキャンパスのITインフラを検討・検証する取組みで、産学官連携の促進とイノベーション・エコシステムの創造を目指しています。
キャンパスはこれまで、学生や研究者、教授などのアカデミアのための場所でした。ですがこれからは、アカデミアだけでなく、ビジネスパーソンや地域の人々にも開かれ、様々な立場の人同士が活発にコラボレーションできる場所となっていくべきだと私たちは考えています。その実現に向け、キャンパスに集まる人々に最適な情報を提供するプラットフォームのプロトタイピングと検証を進めています。
“Discover Campus”
このプラットフォームでは「いま、キャンパスで起きているコト(=イベント)」を可視化。しかも予め企画されたものだけでなく、突発的に始まった会話などもアプリ上にイベントとして表示することができます。私たちはそれをコラボレーション活性化のキーと考え、”Ad-hoc Event”と名付けました。
利用者は誰でもキャンパス内のイベントを登録でき、マップ上に表示して告知することができます。また、近くで行われていたり、自分の興味に合ったイベントの情報を受け取ることができます。イベントにチェックイン(参加)すると他の参加者の情報を見ることができ、そこで会話が発展すると、プラットフォームが参加者同士のインタレストグラフから特定テーマのAd-hoc Eventが始まっていると認識し、他の利用者に向けて発信することを提案します。提案を承認すると場所とテーマが発信されてさらに多くの人が集まる、という仕組みになっています。
キャンパス内での「探索」→「発見」→「参加」→「コラボレーション」というサイクルを重ねることで、アカデミアに限らずキャンパス内にいる人たちのコラボレーションの促進を実現しています。
text:公門和也
Top image by Cornell Tech
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