
前回、グループワークにおける有効性を検証できたオンラインミーティングツール”Remohere”。生徒がワークを進めながら、みんなで教室にいるかのように他のグループを活発に見に行く様子が印象的でした。今回はそんなRemohereの強みをさらに活かすべく、ポスターセッションでの検証を行いました。

増本 裕介
AI教育サービスアーキテクト

松山 普一
データサイエンティスト

安崎 郁生
Creative business planner
Remohereとは(おさらい)
Remohere(Remote×Hearing×Here(離れていてもここにいるよ))は、
1. グループに分かれると他グループの様子が分かりにくい
2. 各グループを行き来するのに手間がかかる
というオンライン上の課題解決を目指して開発されたミーティングツールです。
オフラインの良さを取り込むため、画面右側には「テーブル」という機能を設け、他のグループ全体の様子がわかるようにしました。グループ間移動の手間がかからず、また、みんなで集まっているかのように他グループの声がさりげなく聞こえるのもRemohereの特徴です。
オンライン展覧会をRemohere上で開催
今回は小学生の「実践的創造力」を掘り起こし育てるスコップ・スクールの皆さまにご協力いただき、オンライン展覧会をRemohere上で開催しました。生徒は「SDGs:海の豊かさを守ろう」をテーマに、葉っぱやゴミを使って海の生物の気持ちを伝えるアート作品に挑戦しました。
展覧会がスタートすると、生徒はそれぞれ決まったテーブルに付いて作品を発表しました。そして展覧会へ来た保護者や外部の方は、テーブルを自由に行き来して発表を聞いていきました。Remohereには5つテーブルがありますが、1番上の0テーブルは、ナビゲーターがスクールの取り組みやRemohereの使い方を説明する場としました。
発表の様子
展覧会後は運営者と参加者にRemohereに関するアンケートに答えていただきました。回答を一部ご紹介します。
・生徒の声
「発表が楽しかった」
「誰がどこにいるか分かりやすくて良かった」
・保護者の声
「皆が楽しそうに発表しているのが印象的で、また、作品も素敵でした。各発表であまり恥ずかしがらず発表していたように思い、リモートで緊張感が和らいだのかな?と思います。」
「流れがしっかりしていて、見やすく聞きやすく、よかった」
・運営者の声
「他グループの声が聞こえて、様子がわかるので便利だった」
「少人数にわかれて話し合いをする場面でRemohereを使えたら嬉しい(意見のシェアや発表を行う、プロジェクトのアイデア出しなど)」
「画面共有時の操作や画面の見やすさが改善されると、もっと使用しやすいと思いました」
前回「周りの声が聞こえる」ところが一番好評だったのに対し、今回好評だったのは「誰がどこにいるか分かりやすい」という点でした。多様な参加者がいるポスターセッションのような場では、全体を俯瞰する機能のニーズがより高まるのかもしれません。結果的に、プログラミングの授業に加え、ポスターセッションの場でもRemohereが有効であることが分かりました。
最後に
未だオンラインとオフラインを行き来する生活は続いていますが、それぞれの良さを見極め、融合させていくことで今まで以上に多彩なコミュニケーションが取れるようになるでしょう。Remohereの存在がそんな未来へのきっかけになれば嬉しいです。
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