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オフィスの出社状況を社員へ見える化「Floor Checker」を全社展開

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2021.09.09

コロナ禍がきっかけで、テレワークを経験した方は多いのではないでしょうか。東京都のテレワーク導入率は2020年3月には24%でしたが、2021年の2月時点では58.7%まで増加したと言われています。(東京都産業労働局調べ)弊社ISIDでも、自宅で仕事をすることが当たり前になってきました。
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2021/03/06/14.html

 

一方で、業務上出社が必要なケースもまだまだ見受けられます。そこでイノラボでは社員がより安心して出社できるよう、「オフィスの出社率を可視化する仕組み」を検討しました。

 
 

増本 裕介

増本 裕介
AI教育サービスアーキテクト

野崎 和久

野崎 和久
Innovation Producer

鈴木 貴裕

鈴木 貴裕
思いやりクリエイター

安崎 郁生

安崎 郁生
Creative business planner

 

センサーで各フロアの利用状況をリアルタイム可視化

今回作ったのは、オフィスの出社状況をリアルタイムに可視化するシステム「Floor Checker」というセンサーを使ったシステムです。各フロアの出入り口に設置されたセンサーで社員の入退室をカウントし、全体や各フロアの出社率を計算します。

 


出入り口に置かれたセンサー

計測した情報はWebアプリからリアルタイムに確認することができ、「これから出社するけど自分のフロアはどのくらい混んでいるだろうか」「今会社にどれくらい人がいるんだろう?」といった際の判断材料として使えるようになっています。

 



スマートフォンから見たFloor Checkerの画面

UIは一目で混雑状況がわかるよう、「青・黄・赤」の順に混雑度が高くなるように色分けしました。

 

また、社員がより簡単に確認できるようにするために、Microsoft Teamsとの連携も行いました。フロアの混雑度に応じて専用のTeamsチャンネルに通知が来る仕組みになっています。これにより、Web画面を毎回開かなくても出社率を確認することも可能です。


Teamsに作った通知専用のチャンネル。階ごとにチャネルを作り、Microsoft Power Automateで通知している。

 

今までは一部のフロアでのみ技術検証を行なってきたFloor Checker 。2021年9月からISID本社の全フロア・全社員へサービスを展開しました。概要については、こちらの動画をご覧ください。

 

 

今後の課題と展望

全社展開後は社員から数百以上のアクセスがあったものの、日が経つにつれてアクセス数が減ってきているという課題も。緊急事態宣言下の現状、出社率が低く推移しているので、混雑度を気にしなくても良いのかもしれません。より多くの社員に継続的に使ってもらうには他のセンサーとも連携し、オフィスの利便性を向上させるようなサービスにすることが求められそうです。

 

今回の実証実験では、各フロアの混雑状況を可視化することに成功しました。今後は人の動きや部屋の換気タイミングの可視化など、さらなる情報連携を見据えています。今よりもっと自由で多様な働き方ができる世界へ。イノラボでは引き続き研究を進めて参ります。