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【Super Bowl Week 現地レビュー(第三回)】オーダーしたハンバーガーを席までお届け!スタジアムアプリを活用して観戦の楽しみ方は自由自在に

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2016.02.18

サンフランシスコオフィスの公門です。第一回第二回と、第50回スーパーボウルを前にした様々なイベントにてここシリコンバレーのテクノロジーが使われている様子を紹介してきました。最終回となる今回は、実際にゲームが行われたハイテクスタジアムと、それと連動した公式アプリについてご紹介したいと思います。

Levi’s Stadiumにおける活用事例

第50回スーパーボウルが行われたLevi’s Stadiumは、サンフランシスコ 49ersの本拠地であり、2014年に完成した約7万人の観客を収容できる新しいスタジアムです。このスタジアムにはパワフルなWi-Fiシステムが備え付けられており、なんと21,000人が同時にアクセス可能!さらに、スタジアム中にビーコンが設置されており、スタジアムアプリと連動して座席へナビゲーション。ゲーム開始前に、座席を探してくたびれてしまうこともありません。スタジアムアプリにはこのほかにも、チケットの改札や自動車パーキングの状況と連動した案内、売店・トイレの混雑状況など、スタジアムの設備と連動した機能があります。

スタジアムアプリを活用して客席にいながら注文が出来る

さて、そのようなケイパビリティを有するスタジアムにて、今回の第50回スーパーボウルでは公式アプリがリリースされ、しっかりとスタジアムの設備とも連動した機能が提供されていました。

まず、公式アプリでは現在の双方の得点状況は勿論のこと、試合状況やチームや選手ごとの詳細な試合のスタッツまで見ることができます。

またスタジアムの中だけで使える機能も用意。施設内のWi-Fi・ビーコンを利用した位置情報技術や、撮影や通信環境などと連携した機能を利用することができます。例えば、キックオフを手元のスマホでリプレイすることができたり。


リプレイ動画の再生はスタジアム内でのみ可能

さらにこのアプリ、スタジアムの売店のオペレーションとも連携しており、客席に座ったままフードやグッズを注文でき席まで配達してくれるサービスも提供されています!これで、売店に行っている間に試合の決定的瞬間を見逃してしまう、ということも無くなりそう。

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やっぱりアメリカ!と言えばハンバーガー!

びっくり
ナントベンリ!

“スポテク”活用はまだ始まったばかり

全3回に渡って、アメリカ最大のスポーツイベント・スーパーボウルが、ここシリコンバレーでいかにテックコミュニティとともにファンを楽しませ、大会を盛り上げたか、またその舞台裏で主宰のNFLがいかにテクノロジーを活用しているかをお伝えしてきました。

スポーツにおけるテクノロジーの活用はまだ始まったばかり。NFLだけにとどまらず他スポーツや2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けても、その動きが加速していくことでしょう。

おまけ

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サンフランシスコ市内のスポーツバーでの、開会式パブリックビューイングの様子。中継を流している各所はどこも人で溢れかえっていました。

text:公門和也