
2015.08.12
IoTボールゲームをデザインする
ボールは古くからスポーツの重要な構成要素として世界中で利用されてきました。従来の競技では、投げる・打つ・蹴るなどのボールの力学特性にもとづいて発展してきました。
たしかに、このボールの特性が球技の基盤だったのですが、一方で誰でも楽しめるスポーツ本来の可能性を制限しているのかもしれません。例えば、ボールのスピードが子供や老人、また身体障害者にとって速すぎることがあるように。わたしたちは自律飛行するボール「HoverBall」によって、このように能力差がある競技者間のゲームデザインを可能にすることができると考えています。
HoverBallは、格子状のボール型フレームに小型のクアッドコプターが内蔵されている未来のスポーツ用ボール。ゲームの状況に合わせて空中に静止したり、移動速度をコントロールしたりすることができます。この技術によって、ホバリング・反重力・近接・遠隔操作など、人とボールの新たなインタラクションが実現し、球技の前提となっていたボールの物理法則が覆され、これまでの球技の文脈にない動きによって、新しいボールゲームをデザインすることもできるようになるでしょう。
HoverBallによるインタラクションの例
東京大学暦本研究室のプロジェクトページはこちら。
text:味八木崇
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