
2016年2月26日(金)に虎ノ門ヒルズで開催された、「SENSORS IGNITION 2016」に潜入してきました。イノラボの外部フェローとして参画頂いている、落合陽一先生も最後のセッション「人工知能が生み出す未来」に登壇。客席からの要望で、登壇時間を延長したセッションになるほどの盛り上がりでした。前編、後編でレポートをお届けします。
イベントのスタートはレイ・イナモト氏のキーノート「未来の作り方」。AKQA社を離れて初めての公の場ということで、固唾を飲むような会場の雰囲気の中始まりました。
レイ氏の半生を振り返りつつ、一番興味深かった話は人間と人工知能の役割の話でした。(以下引用)
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イナモト:
例えば、物事には0から10まであります。人工知能が人間より優れているのは平たく言うと、1から9のところ。繰り返しモノを作ったり、行動を繰り返すのは人工知能の方がいずれ人間よりも優れてくる。でも人間が優れているのは0から1を作ったり、9から最後10に持っていく部分。海外で生活をしていると、日本の9から10へ、つまり完成度を高める力が秀でていると感じます。今後、日本の未来はそこに集中していけば希望は十分にあると思います。
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レイ・イナモトの「未来の作り方」〜世界が注目しNYで活躍する日本人クリエイティブディレクターが、人生で学んだもの
http://www.sensors.jp/post/rei_inamoto.html
今まさに世界と戦っているレイ氏が、「日本人の強みがある」と伝えてくれた部分は、勇気をもらえた方々が会場にも沢山いたのではないでしょうか。
そしてイベントのクロージングセッションでは、松尾 豊氏(東京大学大学院工学系研究科特任准教授)、冲方 丁氏(作家)、ドミニクチェン氏(情報学研究者・IT起業家)と、イノラボの外部フェローでもある落合 陽一氏(メディアアーティスト・筑波大学助教)という豪華登壇陣で、「人工知能が生み出す未来」を語り合いました。
セッションを始める前に、聴講者がどんな属性かを事前に確認すべく、モデレーターの森永氏よりこの作品群どれだけ知っているかの質問が。
会場もほとんど見ている方々ということで、さすがSENSORS、おそるべしですね。
そしてなによりこのセッションで一番会場がどよめいたのは、落合先生が「いま子どもが欲しくて、子どもが出来たら実際の子どもの知能をmacに食わせて、子どものAIに自分のことを「パパ」と呼ばせたい」というくだりでした。是非お子様が生まれた際には、イノラボと一緒に夢の実現が出来ればと思います。
落合先生「このイベントに関わってる日テレのスタッフはロボットより優秀」。褒めてます。 pic.twitter.com/MJxNdTxNEc
— イノラボ (@isid_innolab) 2016年2月26日
後編では展示ブースのレポートの予定です。あのアイドルのARを体験することが出来たので、そのへんのお話もしたいと思います。
text:阿部元貴
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