PROTOTYPE

旧東海道を使って実証実験!
シェアサイクルで”知らない日本”を再発見

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    日本の隠れた魅力を自転車で再発見

    日本を訪れる外国人旅行者数は、2015年1月~7月累計で1106万人(前年比46.9%増)と、過去最高を記録した昨年を大きく上回るペースで伸長しており、政府は2020年を目標としてきた年間2,000万人の達成を、早期に実現する考えを示しています。こうした流れを受け、全国の自治体等では、訪日客を地域に呼び込み、地域の魅力を伝えるための様々な施策に取り組んでいます。また東京オリンピック・パラリンピックの会場となる東京周辺では、ボランティアガイドの育成や地域の英語力向上などの施策が進められており、これらを有効に機能させる仕組みが求められています。

    このプロジェクトでは、実証実験を通して海外で広く普及するシェアサイクルとスマートフォンアプリを活用して、外国人旅行者が地域の魅力あるスポットを訪れ、商店街の人々やボランティアガイドとコミュニケーションをとる機会を提供し、どれだけ対象エリアへの訪問数や滞在時間が増えるかを計測し、地域のインバウンド施策としての有効性を検証することを目的としています。ポートの様子_代官山T-SITEsyousai

    品川で実施する地域と一体となった実証実験

     2015年9月に品川エリアのホテルに宿泊する外国人観光客をターゲットに実証実験を実施。外国人観光客に提供されるスマートフォン向けアプリケーションでは旧東海道品川宿周辺と天王洲アイルの隠れた名所や旧跡、商店街の名店を紹介します。デジタルスタンプを利用した日本のスタンプ文化も体験できます。

    送信用第1回木村家さん

    実験のポイント

    本実験の主なポイントは二つあります。一つは、シェアサイクルで移動手段を、スマホアプリで地域情報を提供することにより、外国人旅行者が通常あまり訪れない隠れた名所や商店街などを、目的地として選ぶよう促すこと。もう一つは、目的地に着くと、近くに英語で対応できるお店があったり、英語が話せるボランティアガイドがいることをリアルタイムで知らせ、地域住民との自然なコミュニーション機会を提供することです。実験の詳細は次のとおりです。

    実験概要

    実施期間:2015年9月12日(土)~27日(日)
    実施場所:旧東海道品川宿周辺
    対象者:京急EXイン品川駅前(シナガワグース内)および第一ホテル東京シーフォートの宿泊客を中心とする外国人旅行者を想定。
    シェアサイクル設備:スマートロック・GPS付き自転車 24台、サイクルポート 3箇所(各ホテル、八ツ山橋付近)

    実験の流れ

    ① Facebookや各ホテルのポスター・チラシ等で外国人旅行者に参加を呼びかけ。
    ② 参加者は、予め実験用のスマホアプリ(日英対応)をダウンロード。
    ③ アプリでは旧東海道品川宿周辺の隠れた名所や商店街の名店を紹介。
    ④ 目的地を決め、ホテルでシェアサイクルを借りて移動。
    ⑤ 目的地に着くと、その場所のさらに詳しい情報をアプリが紹介。近くに英語が話せるボランティアガイドがいたり、英語で対応できるお店があればリアルタイムでお知らせ(ガイドや商店に配置したビーコン端末にアプリが反応)。ガイドや商店の人々とのコミュニケーションを楽しみながら、さらに地域を知る。

    実証実験のイメージ
    実証実験のイメージ

    これから

    イノラボはこのプロジェクトを通じて、どのような属性の人がどれだけ対象のエリアへ滞在し回遊するか、対象エリアへ送客数を増やすことができるかを検証し、外国人観光客と街の人とのコミュニケーションをテクノロジーで実現することを目指していきます。

    text:榎本晶子