NEWS RELEASE

2016.11.10


ISID、地域文化の魅力をテクノロジーで伝える「日本の“まつり”RE-DESIGN プロジェクト」を立上げ ~第1弾は「男鹿のナマハゲ」を現代都市に再現、 ジェトロが公募する「オリパラ基本方針推進調査文化を通じた機運醸成試行プロジェクト」に採択~

電通国際情報サービス(本社:東京都港区、代表取締役社長:釜井 節生、以下ISID)のオープンイノベーションラボ(以下イノラボ)は、全国各地の民俗行事や祝祭が持つ豊かな精神性を、テクノロジーを用いて現代的に再解釈し、広く国内外に発信する「日本の“まつり”RE-DESIGN プロジェクト」を立ち上げました。 プロジェクトの第1弾は、ジェトロ(日本貿易振興機構)が公募する「オリンピック・パラリンピック基本方針推進調査 文化を通じた機運醸成試行プロジェクト」※ として採択を受けており、秋田県男鹿市の協力を得て、男鹿の地に古くから伝わる民俗行事「男鹿のナマハゲ」を題材とします。 「怠け心を諌める」「幼児への躾」といった比較的知られている意味合いだけではなく、「コミュニティの維持」や「家族の絆の醸成」など、「ナマハゲ」に内包される多様な解釈を紐解き、モバイルデバイスや各種センサー機器などが普及する現代の都市を舞台に、映像で再現します。映像作品は2017年2月に完成予定で、国内外の各種イベント・映画祭等への出展後、インターネットで公開する計画です。 国の重要無形民俗文化財に指定されている「男鹿のナマハゲ」 ■背景とねらい■ 本プロジェクトのねらいは、2020年に向けて日本文化への関心が高まる中で、海外はもちろん国内でも十分に知られていない日本の地域文化の魅力や豊かさを、国内外に向けて発信していくことにあります。 全国各地で行われる民俗行事や祝祭は、一般に知られている由来や意味だけに留まらない多様な解釈が可能であり、そこに何を見出すかは、見る者の意識や感性に委ねられている側面があります。そこには地域に伝承されてきた豊かな精神性や、現代に通じる普遍的な示唆などが内包され、日本の地域文化の奥深さや魅力を形作ってきたともいえます。しかしながら、そうした行事・祝祭が生まれた当時と現代では、社会的背景や人々の暮らしが大きく異なり、現代の人々にとって、そこに内包される意味合いを直感的にイメージすることは容易ではありません。そのため、魅力的な文化・風習を持ちながら、その意義が十分に認識されなくなったり、継承が難しくなっている地域が多く存在しています。 本プロジェクトは、そうした民俗行事や祝祭が持つ多様な解釈を紐解き、IoTやVRなどのテクノロジーを用いて、現代の人々あるいは海外の人々が直感的に理解しやすい表現で映像化することにより、日本の地域文化への理解や関心をより高めていこうとする試みです。 ■メディアアーティストの市原えつこ氏を招聘■ プロジェクト発足にあたり、メディアアーティストの市原えつこ氏をコラボレーションパートナーに迎えました。市原氏は、日本的な文化や土着の風習からインスピレーションを受け、ロボット、VR、タッチセンサーなどのテクノロジーを活用して五感を刺激する体験型作品で話題を集める気鋭のアーティストです。本プロジェクトでは、映像のメインモチーフとなるアート制作を担当します。 <市原えつこ氏プロフィール> メディアーティスト、ディレクター。1988年、愛知県生まれ。早稲田大学文化構想学部表象メディア論系卒業。日本的な文化・習慣・信仰を独自の観点で読み解き、テクノロジーを用いて新しい切り口を示す作品を制作する。アートの文脈を知らない人も広く楽しめる作品性から、国内の新聞・テレビ・Web媒体、海外雑誌等、多様なメディアに取り上げられている他、文化庁事業の採択・推薦も受ける。 ■オープンイノベーションラボについて■ ISID が2011年4月に設置したオープンイノベーション研究所(現オープンイノベーションラボ)は、様々な先端技術の実用化に向けて、企業や教育機関などと協働し、技術研究やサービス開発に取り組んでいます。2015年からは、新設組織「2020テクノロジー&ビジネス開発室」の中核として、「街づくり」「観光」「映像」など、都市計画やエンタテインメントに関連する領域を中心に、2020年とそれ以降に向けた新たなソリューションの創出に取り組んでいます。http://innolab.jp  ※2015年11月に閣議決定された「2020年東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会の準備及び運営に関する施策の推進を図るための基本方針(オリパラ基本方針)」に盛り込まれた施策の推進にあたり、大会成功に向けて注力が必要となる重点分野として「多様な文化を通じた日本全国での大会の開催に向けた機運醸成」を設定した上で、伝統的な芸術から現代舞台芸術、最先端技術を用いた各種アート、デザイン、クールジャパンとして世界中が注目するコンテンツ、地域性豊かな和食・日本酒その他の食文化、祭り、花火、伝統工芸等の文化イベントの中で、大会の機運醸成に向けて特別に実施される要素を含むイベントについて、試行プロジェクトを実施することにより、その効果と課題を分析する。 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tokyo2020_suishin_honbu/suishinchosa/ 

INNOLAB NEWS

2015.12.01


筑波大学落合陽一氏をメディアアルケミストとして招聘
~ 街と来街者との実空間における新たなメディア接触体験を創造していく新たな研究領域「POST PIXEL & MEDIA」を開始 ~

イノラボはこれまで、グランフロント大阪(GFO)など都心部再開発プロジェクトにICTのコンセプトデザイン担当として関わり、「街と来街者との双方向型の情報受発信モデルに基づく情緒的な関係性の構築」をICT施策の柱とする未来の街・・・“ソーシャルシティ”の実現に向けて様々な活動を続けてまいりました。ソーシャルシティでは、街から提供される「コンテンツ」はターゲット生活者の性別や年代といったスタティックな属性情報だけでなく、当人の置かれたダイナミックな環境情報(気象状況や同行者との関係性など)に基づき、今後ますます個別化(パーソナライズ)が進み、コンテンツとの接触形態も従来のマスメディアを介した“単方向型” の情報接触から、SNS等を介した人づてによる“双方向型”へと移行していくものと考えられます。 そのような未来の街でコンテンツの影響力を高め、効果的な来街者の行動誘発へと繋げるためには、来街者の置かれた状況を高度なセンシング技術と類推アルゴリズムにより導出することに加えて、街内メディアを通して行なわれる街と来街者との情報授受のあり方についても、適切なUI/UXを実現し来街者の心理的障壁を取り除くことが重要になります。これまでの「人間がメディアにあわせて行動する」スタイルを前提としたメディアのあり方をあらため、「人間の行動に寄り添う空間的なメディア」のスタイルへの転換が求められる昨今の状況をふまえ、イノラボは未来の街に相応しい街内メディアのあり方について検討し、街と来街者との実空間における新たなメディア接触体験を創造していく新たな研究領域「POST PIXEL & MEDIA(ポストピクセル・アンド・メディア)」を開始いたします。 当研究領域は、研究リーダーに筑波大学の落合陽一氏を「メディアアルケミスト」として招聘し、これまでイノラボが手掛けて来た「コンテンツ適合率」の向上を目的とした研究に加えて、「物理的な街内メディア要件」の再定義の可能性についても検討対象とします。従来型のピクセル表現ではなし得ないホログラム技術を用いた視聴体験の実現等、常識を覆すメディア接触の在り方について研究を進めてまいります。 落合陽一氏 就任コメント: 『人類の創造性にとってメディアの表現自由度は極めて重要なファクターですが、PCやスマホという人間の感覚器(目と耳)に規定された従来のメディアには、物理世界特有の制約が存在しています。それらの制約が当研究を通じて将来取り払われたとき、私たちは14世紀のルネサンス期を凌駕するような人類史を揺るがす創造性の大きな飛躍に立ち会うこととなるでしょう。ご期待下さい』(イノラボ メディアアルケミスト 落合陽一)